オプトメトリストの時間

EYECARE, VISIONCARE, LOVE & CARE・・・

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世界チャンピオンの控え室

Iida


この写真は1998年7月、当時WBA世界スーパーフライ級チャンピオンの飯田覚士選手が、同級4位のフリオ・ガンボア選手の挑戦を受ける名古屋のレインボーホール(現日本ガイシスポーツプラザ)の控え室で撮ったものです。

飯田さんは日本チャンピオンになる前からビジョントレーニングを続けてきましたが、私はいつも試合の前にはこうやって控え室を訪ね、話しをしながら彼の緊張をほぐす?ことと同時に、目のウオームアップのための短いセッションを欠かさずおこなってきました。

現在は東京で子どもから大人まで指導するボクシングジムの会長として頑張っています。

今でも、私のビジョンに関する講演には、熱心によく足を運んでくれます。

結局、頂点を極める人は勉強好きなんでしょうね。




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スポーツビジョン |

ビジョンとバランス

以前ご紹介した、この春からビジョントレーニングに通ってきているプロボクサーは、緑ジムの期待の新人、林孝亮選手。

先輩の元WBA世界チャンピオンの飯田覚士さんの紹介です。


ビジョントレーニングでは、バランスのトレーニングも毎回のメニューのひとつ。

何故なら、目から入った情報の約20%は脳の「見る」部分へ届かず、三半規管やからだの筋肉の感覚と結びついているんです!

孝亮3


バランストレーニングの代表格が、通称バランス・ビームと呼ばれる平均台の板の上を歩くトレーニング。

もちろん、ただ歩くのではなく、目を動かしながら、あるいは周辺視野を使いながら、また写真の林選手のように目を閉じて歩いたり、色々な順序で足を上げたり下げたりしたりします。




スポーツビジョン |

マックと久しぶりに

マッククリハラ氏と久しぶりに会いました。

mack


マック(いつもこう呼ばせてもらってます)は、日系アメリカ人。

私の研究所へビジョントレーニングに通った薬師寺保栄さんが、WBC世界バンタム級チャンピオンになったときの専属トレーナーです。

彼と薬師寺さんの二人三脚は当時有名でした。

あの頃から、マックと私との信頼関係もスタートし、それが薬師寺&マックの‘不朽の’二人三脚にも貢献したのではと密かに自負してます。


でもマックは、薬師寺選手以外にも多くのチャンピオンを育てている名伯楽。

今年の12月で75歳ですが、以前よりもウエイトを落とし、さらに若返ってます。

今回は、今年の春オープンした薬師寺ジムでの仕事もあり、そのための来日でした。


People |

スーザンに降った初めての雪

Susan's First Snowfall

映画「レナードの朝」(1990年)で知られる有名な作家、ドクター・オリバー・サックスが偶然出会った大学教授スーザン・バリーさん。

Suzan Barry


彼女は内斜視で、今まで立体視というものを体験したことがなかったのです。
しかし、ビジョントレーニングにより、それは変わりました。
この素晴らしい体験について、ドクター・オリバー・サックスが雑誌ニューヨーカーに記事を書いたことは、8/5(日)のブログでご紹介しました。
今回はその体験について、NPR(ナショナル・パブリック・ラジオ)でバリーさんが語った話をまとめてみました・・・。


スーザン・バリーさんはドクター・オリバー・サックスと数年前のパーティで偶然会い、話し込んでいるうちに、自分が内斜視で、生まれてから一度も両方の眼を一緒に使ってものを見たことがなく、立体視という感覚がないことを伝えたのです。

サックス:「ふたつの目を使って見るということはどんなことか想像できますか?」
バリー:「もちろんです」「自分に何が見えていないかも知ってる・・・つもり・・・なんですけど」。

しかし、その後しばらくして、ドクター・サックスは彼女から「私は間違っていました・・」という言葉で始まる、9ページに渡る手紙を受け取り、これがきっかけで彼女を取材し、雑誌に記事を書いたのです;


バリーさんは大学生のとき、ノーベル賞(1981年)を受賞したヒューベル博士と ヴィーゼル博士の子猫を使った有名な研究について学んでいました。

これは、生まれたばかりの子猫のまぶたを縫い合わせ、数ヶ月間後に抜糸したところ、立体的に見る機能が失われており、その後この機能は二度とあらわれることはなかったというのです。
従って、立体視を得るためには、生後一定の《期間》までに脳の両眼視細胞に適切な刺激が与えられることが必要であるとされました。この重要な《期間》を「臨界期」あるいは「感受性期」としたのです。
まったく同じことが人にも起こりうる、と考えられているのですが・・・。

子どものときに二度の内斜視手術を経験し、これまで数多くのドクターから「これ以上何もできない。むしろ物がふたつにダブって見えないのはラッキーな方だ」というようなことを繰り返し聞かされてきたのです。

バリー;「私は運転できますし、テニスだってできる。でも、50才に近づいてきた最近、例えばテニスをしていると、ネットの向こうのプレイヤーが、微妙に左右にシフトするように見えるようになったんです。これは、ふたつの目を交代に使って見ていたからだということに気がつきました。」

こういった体験から、やはりなんとかしたいと思うようになり、ついにオプトメトリストのドクター・ルジェロと出会いました。

そして、ドクターの指導でビジョントレーニングを始めたのです;

バリー;「トレーニングを始めて3週間目の朝、車に乗ったとき、突然目の前にあるハンドルがダッシュボードから浮き上がって見えるのに気がついたんです!」
「このような絵は見たことがなかったので、信じられませんでした。こんなことありえないと思いました」
バリー;「次の日も車に乗ると、今度はリアビューミラーが浮き上がって見えているんです!」
「生まれて50年たった今、初めて、立体視の感覚を手に入れたのです」

彼女は2才の時最初の内斜視手術を受けたものの、立体視はなく、「臨界期」内に両眼を一緒に使える状態ではなかったはず。
50才の脳が、突然そんなふうに変わってしまうことはあるのだろうか?

しかし、ヒューベル博士でさえこう言います;
「バリーさんがひとつの可能性を求めてあきらめないでいたことが、彼女に素晴らしい結果をもたらしたのだと思う」

何故なのか?
考えられることは、バリーさんが赤ちゃんのとき、両眼視を発達させるほんの一握りの細胞の土台ができており、ビジョントレーニングによって、これらの細胞が目を覚ました、のでは、と専門家たちは考える。

なにはともわれ、あきらめず、正しいドクターを選択し、ドクターの指示をよく守ったバリーさんは、彼女が想像することもできなかった世界に足を踏み入れることができた。

と、ある日のランチタイム、雪が降ってきたので、バリーさんは外へ出てみました。

バリー;「それは、ゆっくりと降りてくる、どちらかというと厚みのある雪でした」
「私は、雪と雪のあいだの空間を感じることができ、三次元の美しい雪のダンスを見ることができました。そして初めて、降雪の中に居る自分を感じることができたのです」

「こんな情景は見たことがありません」

「私はランチのことをすっかり忘れ、ただそこに立ち、雪を見ていました・・・」


斜 視 |

就学前のしっかり検査がより経済的

Study shows preschool eye exams highly cost-effective

AOA NEWS(米国オプトメトリック協会ニュース) November, 2004
掲載記事


米国の数字では、4歳児のうち10万人に弱視があると言われています。

でも、これら弱視がすべて早期発見されているわけではなく、治療されずのままの、あるいは治療が遅れた弱視が、学業から日常生活までへの問題を生んでいると考えられているのです。

マサチューセッツ州ケンブリッジ大学、ドクター・アラン・ホワイト経済学博士は、「子どもの目の検査:その影響とコスト効率」Eye Exams for Children: Their Impact and Cost-Effectivenessという研究で;

「就学前児童に、専門家による視機能から眼病までの詳しい検査をおこなうことの方が、従来の簡単な視力だけの検査よりすべての面で優っており、結果として、後々の医療介入よりずっと安上がりとなる」と発表しました。

データによると、詳しい検査を早期実施することにより、従来の視力検査に比べ44%増加となる毎年3万3千人の弱視を治療へと導くことができ、また、行政支出の面でも、30%以上の削減になるとのこと。

シカゴの眼科医でありNorthwestern大学教授でもあるドクター・スーザン・タウブは;

「視力検査が、子どもの弱視を発見する最良の方法であるというのが、長い間医学界で統一された意見だった・・」

「しかし、最初から専門家による詳しい検査を実施することが、子どもの視覚を守るばかりか、経済的にも優位であるということを実証したので、医学界もこれに同調すべきだ」とコメントしているとのことです。

つまり、最初に視力だけといった消極的な検査をおこなうのではなく、費用がかかっても、しっかりした検査を子どもにおこなう方が、かえって問題の早期発見につながり、後々のコスト削減になるというわけです。

これは経済的にも、もちろん子どものビジョンのためにも望ましいことですね。

AOA米国オプトメトリック協会は、生後6ヶ月、3才、就学直前、その後毎年、この検査がおこなわれることを推奨しています。


子どものビジョン |

目はカメラじゃない

私たちの眼は、よくカメラに例えられますよね。

しかし、ピント合わせはかならずしもコンピューター制御のように正確ではありませんし、網膜も一枚のフィルムのようなものとは言えません。
それはあまりにも簡素化した‘例え’であると言えます。

さらに、私たちがものを「見る」ということは、テレビのスイッチを入れるように、ただ単に目を開けていれば成し得ることではないんです。

目は、光の情報を取り入れます。
その光エネルギー情報を、電気化学エネルギー情報に変換して視神経に送り込む。それが「視力」です。そこまでの過程は、誰の目でもさほど大きく変わらないでしょう。

しかし、このあとが問題です。
この情報を、既に脳に作り上げてきたデータと‘照らし合わせ’をするんです。
このデータには個人差がありますし、照らし合わせ状況も違いが出ます。

だから、まったく同じ視力の情報を得たとしても、その受け取り方、つまり「見え方」には個人差が生まれるのです。


ビジョン |

目を甘くみないで

メジャー在籍20年をずっとサンディエゴ・パドレスで過ごしたトニー・グイン氏の通算成績は、打率.338、3141安打、319盗塁。

Gwynn


2007年、メジャー殿堂入り候補者リストにも挙げられているそうです。

このすごい選手の秘密は目にあったとか。

彼がパドレスに入団したとき驚いたのが、最初の検査がまず目であったこと。
「自分の視力はいつも良いから、こんなの時間の無駄だ」と思ったようです。しかし、時が経つにつれ、何故球団がビジョンにもっとも重きを置くのか理解できるようになったといいます。

「よく子どもやその親から、どんなバットを使うべきか、どうバットを振ったらいいのか、という質問を受けるんだ」「でも、目をどう使うべきかの質問はほとんどない。」

「皆、目からいかに大きな恩恵を受けているか忘れてしまっている。」

従って、グイン氏のアドバイスはこうです;

「自分の目を、野球の道具と同じように大切な道具のひとつとして考え、バットやグローブにたくさんのお金を使う前に、自分のビジョンがちゃんと機能しているか調べておくべきだ。」


彼の目の良さは、メジャーで残した数字が物語っていますね。

普通に見えてると、ついつい目の重要性を忘れがちになるものです。

詳しくは、ここ(ごめんなさい、英文です)をご覧下さい。


スポーツビジョン |

あの日のこと

ヒロシマナガサキ」を見てきました。

ヒロシマナガサキ




ロサンゼルス生まれ日系三世のスティーブン・オカザキ監督の映画です。

1945年8月6日と9日に、日本は広島と長崎で被爆しました。

広島で14万人、長崎で7万人の方が亡くなられ、しかも数年後には、さらに16万人の方が被爆による後遺症で亡くなられたそうです。

この映画は、ヒロシマ、ナガサキを
単なるひとつの「過去」にしてしまってはいけないという
メッセージを持つ映画だと思います。

その内容の凄まじさに反し、被爆者の方たちは、むしろ淡々と語っていきますが・・・。


映画ができるまでに、色々と米国では反発があったとのこと。

でも、8月6日に全米に向けてテレビ放映されたそうです。

是非、是非、見にいかれることをお奨めします。


映 画 |

仲良しハグ

シティバンク銀行でこんな広告見つけました。

撮ってもいいですよ、とお許しがでたので撮らせてもらいました。


犬の写真



なんか癒されません、この写真?


雑 談 |

オリバー・サックスも感銘を受けたビジョントレーニング

Oliver Sacks in New Yorker describes OD's ability to restore binocularity
AOA NEWS(米国オプトメトリック協会ニュース) July, 2006 掲載記事

ロバート・デニーロとロビン・ウイリアムズ、2大スターの共演による映画「レナードの朝」(1990年)をご存知ですか?
原作者は、作家で医師でもあるドクター・オリバー・サックス

NewYorker


そのドクター・サックスが、あるパーティで知り合った大学教授のスーザン・バリーさんの目の回復について知り感銘を受け、担当したオプトメトリストを取材した記事「STEREO SUE」が、歴史ある雑誌「New Yorker」に掲載されました。

マサチューセッツ州のノースハンプトン市で開業するオプトメトリスト、ドクター・テレサ・ルジェロのところに、44才のスー・バリーさんが患者としてやってきたのは2001年のこと。

「左右の目を交互に使ってしか、ものを見ることができない」というのが彼女の主訴でした。

幼児期に二度の内斜視手術を経験し、これまで数多くのドクターに相談したものの、「何もしてあげられない。むしろ両眼視力は良いのに、物がふたつにダブって見えないのはラッキーな方だ」というようなことを繰り返し聞かされてきたのです。

ドクター・ルジェロは、まず上下に眼位がずれる上下斜視を矯正するためにプリズム入りのメガネを処方し、その後ビジョントレーニングに入りました。

そして、およそ6ヶ月のトレーニング後、彼女は両眼を一緒に使うことができるようになり、さらに、立体視も手に入れたのです。
STEREO SUEの「STEREO」は、立体視の意味なんです。
たいへん真面目な患者で、指示されたことは家でもきちんとするタイプだったことも功を奏したようです。

彼女はこの体験ついて
「今まで平面だった空間世界のさまざまな物体に奥行きが出た」
と、NPR(ナショナル・パブリック・ラジオ)で嬉しそうに話しています(この内容については、8/20(月)のブログで紹介していますのでご覧下さい)。

Sacks


実は、こんなふうにオプトメトリストの仕事が、異なる分野のドクターから、興味深く取り上げられることは珍しくありません。
しかし、それは未だにオプトメトリーという学問の素晴らしき可能性が、アメリカでさえ十分知られていないことの裏返しかも。

右の写真は、左からバリーさん、ドクター・ルジェロ、そしてドクター・サックスです。


斜 視 |

じっとしていられない子

「多動」っていう言葉があります。
英語ではHyperactive(ハイパーアクティブ)。
ADHD(注意欠陥多動性障害)のHにあたります。

じっとしていられない子です。
絶えず動き回り、色々なものを触ったり、転んだり、と親御さんを困らせます。

私のところにビジョンの検査に来られる子どもさんの半分くらいは、他の施設や診療所で多動と診断されてます。

ただし、その程度にはかなりの差が見られますが。

中には数秒しか椅子に座っていられない子どもさんも。これはかなり検査が難しいです。
が、ほとんどの場合、なんとか「無事に」検査を終えることができる子ばかりです。

ところで、どう自分のからだを動かしたらよいかを学んでいく幼児期は、子どもにとって、発達の中で非常に重要な時期です。

これは「動く」技術-自分のからだの各部分(手、足、胴体)を、どこへ、どうやって、どのタイミングで動かしたらいいか-を習得していく時期です。

同時に、子どもは「どうやって動かないでいるか」の技術も学んでいくのです。

つまり、筋肉活動をどうスイッチオフするか、どうリラックスするかを習得しなくてはなりません。
これもとても重要な技術です。

実は、多動だといわれる子どもは、ただ単に、発達の中で「動かないでいること」をちゃんと学んでこなかったケースであることも!

なんらかの病気の症状ではなく、「知らない」だけ。だから、トレーニングで「教えて」あげるのです。

オプトメトリストのビジョントレーニングには、目ばかりでなく、からだを使ったトレーニングもたくさんあります。

多動といわれる子どもでも、目とからだの協調性コントロールを学んでいくにつれ、じっとしていることをおぼえていきます。


テーマ:育児日記 - ジャンル:育児

子どものビジョン |

子どものビジョンを理解するには

小児精神科医で、エール大学子供発達クリニックの創設者でもあった、ドクター・アーノルド・ゲゼル(Arnold Gesell)(1880-1961)は、こんなことを言っています;

「見る」ということは、独立した個別の機能ではなく、
子どもの全体的な行動と統合され、彼らの特性と密接な関係にある。

子どものビジョンを理解するには、彼ら自身を理解しなくてはならないし、
子どもを理解するには、彼らのビジョンを理解しなくてはならない。


ここで言うビジョンとは、もちろん視力だけのことではありませんが・・・。


テーマ:育児日記 - ジャンル:育児

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